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バフェットとジェイ・Zが語る「成功の条件」

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年 04月号 [雑誌]  COURRiER Japon 2011年 04月号に世界一の投資家とも言われるバークシャー・ハザウェイのCEOバフェットと稀代のラッパーであり事業家としても成功し4億5000万ドル(370億円)の資産を持つジェイ・Zの面白い対談が掲載されていました。

ボリュームは1ページと少ないですが、異なるフィールドで成功した二人が行き着いた「成功の条件」はとても面白かった。

投資活動と事業経営によって巨万の富を築いたバフェットが語る「成功の条件」からスタートです。

バフェット「投資には頭の良さはあまり必要ない。よく私はこう言うんだよ。もし自分のIQが160あったら、そのうち30くらいは他の人にあげなさい、ってね。必要なのは精神的なタフさ。何か結論を下すときは、他人がどう言おうが耳を貸す必要はない。客観的事実と自分の理性だけを信じればいい。」

聞き手:他人の声に流されないというのはなかなか難しい。それができるのは天才の証拠では?

バフェット「私にも理解できないことはたくさんある。でもそういうものとは関わらないようにしている。自分が得意な世界でしか勝負しないんだ。」

話を静かに聞いていたジェイ・Zは自分の成功体験をこう語った。

ジェイZ 「僕がこの世界に入ったのは遅かった。最初のアルバムを出したのは26歳のとき。だからもう十分に大人だった。もし16歳で出していたら、ファンに語り聞かせられるような経験は何もなかっただろうね。僕は語りたいことがたくさんあって、それを一度だってわすれたことはない。自分がこだわりをもって大切にしたいこと、それが成功の原動力だ。すなわち、僕にとっては自分の生きている時代の”真実”を見つけることなんだ。」

聞き手:変化の激しい音楽業界では、ファンに飽きられてしまう心配はないのだろうか。

ジェイJZ「特定の人たちに迎合したり、自分らしくないことまでやる必要はない。時代に流されたら駄目だ。つまり、音楽も株と同じってことだよ。エレクトロな音楽が流行っているからってそれに飛びついても、どうせうまくいかない。」

聞き手:音楽の新たなビジネスモデルを模索するジェイ・Zへ、バフェットから何かアドバイスは?

バフェット「自分が学んだことは、必ずどこかに蓄積されていく。ビジネスの形態は時代とともに変わるものだ。でも20年前に私が学んだことはいまも役立っている。物理学のように、変わらない法則というものがある。その法則を理解して、良いビジネスとは何かわかれば、そしてどうすれば良い経営者になれるかかがわかれば、その考えかたはほかのビジネスにも応用できるんだ。」

COURRiER Japon 2011年 04月号より抜粋引用(強調は引用者)

「自分が得意な世界でしか勝負しない」というバフェットの言葉には説得力があります。ITバブル時に彼はビジネスモデルが理解できかったIT株に投資しませんでした。IT革命によって、世のビジネスが抜本的な変革に見舞われると喧伝され(それはあながち嘘ではありませんでしたが)、「IT株」を買わなくて何を買うと言われた時代。IT株が狂乱模様となる中で、バフェットの運用成績は他のアクティブファンドの平均を大きく下回り『バフェットは終わった』と言われましたが、狂乱後冷静さを取り戻した時、残されたのはバフェットの更なる名声と富でした。

ジェイ・Zが言った「特定の人たちに迎合したり、自分らしくないことまでやる必要はない。時代に流されたら駄目だ」というのはバフェットの信条と共通する「成功の条件」ですが、これは言うは易しでなかなか難しいことです。バフェットが最後に語った「物理学のように、変わらない法則」というものを掴み、己の立ちどころを確立した人間だけが行えるのかもしれません。

短い対談ですが、素晴らしい内容だったので紹介しました。

Posted at 2:59pm

 


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